自然数は 1,2,3,・・・,整数は (7,2),(5,9),・・・で,これを
実際に使うのに改良した 正負の数 −2,−1,0,+1,+2,・・・,有理数
は 1/2,3/2,−3/4,5/−6,・・・ です。このように数は全て形のある
記号です。これに対して、天才ニュートンとライプニッが微積分に必要な数を用意
をすることなく、つまり、有理数を代用品として微積分を創造したのです。これで
は我々凡人が「本当の意味で」分ることは決してあり得ません。
先ずは、これを作ることから始めなくてはなりません。最初は完全でない記号で
あっても、とにかく、何んらかの記号を作って、これを実際に使いながら手を加え
つつ、徐々に完全なものに仕上げる。ここはその出発点の数だと思って下さい。ど
こかのお偉い先生の数学の本にある「実数」が出発点ではありません。勿論、それ
らを十分に参考にはしていますが、そんなものより、微分積分を構築する、そのた
めに我々はどんな数を用意しなくてはならないか? ここが出発点です。まぁ「当
たり前」と言うべきか・・・?
ニュートン、ライプニッ は本当に天才であったんだろうか??? こんなこと
を連想する者は天罰が下りますねぇ・・・。余りにも恐れ多いので、止めておきま
す。さりながら、ニュートン、ライプニッが生きたの時代には、有理数までしかあ
りませんでした。この有理数を使って微積分を創造する。そうすると・・・、数学
史上最大の「癌」である無限,極限に、あのガウスの警告を振り切って、どうやっ
ても行かざるを得なくなります。これを回避しましょう。こんな目的で「微分演算
の数」が作られてあります。まぁ、既存の数学にある「実数」と同じであろうと考
えています。異なるところは、単なる抽象的概念でなくて、具体的な記号があるこ
とです。
数が宇宙を支配するのでなく、宇宙が数を支配している。
数は宇宙を写す鏡である。
鏡に写して得られた結論を宇宙に返し、
これを証明と言います。
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