対数の発祥 

訪 問 者 の 質 問 log の計算がわからないので詳しく教えてください。 お 答 え  「log の計算がわからない」こんな漠然とした質問はちょっと困ります。もう少し具体 的に「log のここが分からんから教えて欲しい」と質問の中身を絞って下さい。そうしな いと何を答えて良いのか判断に苦しみます。                      ご質問は「対数発祥の地をお尋ねである」と勝手に解釈してお答え致します。これはか ねてホームページに入れたいと考えていましたが,なぜか延び延びになって,いつしかす っかり忘れていたテーマです。ご質問を戴きようやく思い出しました。          的が外れた解答になっていましたら,再度質問してください。その時にはどうか質問の 中身を絞って下さい。なお,お名前が無い質問は後回しにするか,全く答えないかも知れ ませんよ。                                     前ページに次のようなことを載せました。数学が自然科学に本格的に使われるようにな ったとき,次のような計算に直面しました。                     2340000000×0.000745÷20000  上の計算を小学生がやるような計算では大変であったから,誰かが次のような計算法を 工夫したのです。                                 2340000000×0.000745÷20000         =2.34×10×(7.45/10)÷(2.0×10) =(2.34×7.45÷2.0)×10  10 の計算は掛け算や割り算でなく,足し算か引き算となります,これは相当な改 善である。勿論、現在でも物理や化学の分野で使われています。             これに調子ついたかどうか知りませんが,「2.34×7.45÷2.0 も同じような 計算が出来ないだろうか・?」と考えたのです。こうして分数の指数が考えられた。こ れは本当のことかどうか、実は確かではありません。これは私の完全な憶測であること をお忘れなきように。                               では,実際にこの考えで計算をしてみましょう。 2.34×7.45÷2.0=100.369×100.782÷100.3010  多分こんな計算から対数が始まっただろうと,私は想像しています。この計算をよく よく眺めてください。2.34,7.45,2.0 を 100.369, 100.782, 100.3010 に直すには何回も数表を開かなくはならなりません。そのうちに嫌にな ってくるのは皆さんだけではないでしょう。この嫌気を出来るだけ和らげるための改良 が誰かによって考えられた。これが対数であると考えてください。つまり指数の部分を いちいち数表で調べるのは大変に厄介であるから,これを表す記号を作っておいて,こ れを使って計算をし,最後にまとめて数表で調べることにしよう。数表を開く回数を減 らす。これが対数を使う理由だったでしょう。                    しかし,現在ではそんな発祥の地は棚上げにし,これを関数として捕らえるようにな っています。高校の教科書も対数は指数関数の逆関数として扱ってあります。対数の公 式の証明も全てこの方針に貫かれてあります。これは数学として一歩前進であることは 確かでありますがが,これと引き換えに落ちこぼれを生み易い。こんな欠点を持ってい るから改良すべきである。つまり,対数が考えられた出発点に返るべきである。こんな 考えから「対数」と名付けたページが出来ています。一度ご訪問して下さい。      「関数とその逆関数」この取り扱いに慣れていない方には高等学校の教科書に書いて ある対数を理解すること困難でしょう。「log の計算がわからない」とはそんなことか も知れない。                                  私の想像が誤りであることを祈っています・・・?
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