例題−6 |
<例題>x2+y2+z2=1 のとき,∂yz/dx を求めよ。 <解答>条件から,x2+y2+z2=1 d(x2+y2+z2)=d(1) d(x2)+d(y2)+d(z2)=d(1) 2xdx+2ydy+2zdz=0 xdx+ydy+zdz=0 zdz=−xdx−ydy dz=−(x/z)dx−(y/z)dy 上の式から、∂yz÷dx=−x/z、 ∂xz÷dy=−y/z、 <別解>条件から,x2+y2+z2=1 ∂y(x2+y2+z2)=∂y(1) ∂y(x2)+∂y(y2)+∂y(z2)=∂y(1) 2x∂yx+0+2z∂yz=0 2x∂yx+2z∂yz=0 x∂yx+z∂yz=0 z∂yz=−x∂yx ∂yz÷dx=−(x/z)∂yx÷dx =−x/z ∵ ∂yx=dx 同様にして、 ∂xz÷dy=−y/z |
<例題>平面上の曲線 f(x,y)=0 上の点 (x0,y0) における接線の方程式は次式であ ることを示せ。 (∂yf(x0,y0)/dx)(x−x0)+(∂xf(x0,y0)/dy)(y−y0)=0 <解答>条件から,f(x,y)=0 df(x,y)=d(0) ∂yf(x,y)+∂xf(x,y)=0 ∂yf(x,y)/dx+∂xf(x,y)/dx=0/dx ∂yf(x,y)/dx+{∂xf(x,y)/dy}(dy/dx)=0 dy/dx=−{∂yf(x,y)/dx}÷{∂xf(x,y)/dy} 上の式より、点 (x0,y0) における接線の傾きは、 −{∂yf(x0,y0)/dx}÷{∂xf(x0,y0)/dy} ∴ 求める接線の方程式は次式である。 y−y0=−[{∂yf(x0,y0)/dx}÷{∂xf(x0,y0)/dy}](x−x0) {∂yf(x0,y0)/dx}(x−x0)+{∂xf(x0,y0)/dy}(y−y0)=0 |
<例題>x2+y2+z2=1,x>0,y>0,z>0 のとき、x+y+z の最大値を求 めよ。 <解答>S=x+y+z とおくと、dS=dx+dy+dz・・・・・・・・・・・・・(1) 条件より、x2+y2+z2=1 d(x2+y2+z2)=d(1) 2xdx+2ydy+2zdz=0 xdx+ydy+zdz=0 dz=−(x/z)dx−(y/z)dy ・・・・・(2) (2) を (1) に代入、 dS=dx+dy−(x/z)dx−(y/z)dy =(1−x/z)dx+(1−y/z)dy 上の式より、∂yS/dx=1−x/z,∂xS/dy=1−y/z, S が極値となるには、∂yS/dx=0,∂xS/dy=0 であるから、 1−x/z=1−y/z=0 上の2つの式より、x=y=z 上の式と x2+y2+z2=1、x>0,y>0,z>0 より、x=y=z=3−1/2 このとき、S=3−1/2+3−1/2+3−1/2=31/2 x=y=z=3−1/2 以外の点は、S は 31/2 より小さいから、 x=y=z=31/2 の点で、S は極大であり、かつ最大である。 (答)最大値:31/2(x=y=z=3−1/2) |