<例題>△ABC の外接円の半径 r,内接円の半径 s,外心,内心2点間の距離を d とする
とき r2−d2=2rs が成り立つことが知られている。 これをオイラーの定理とい
う。 これを使って、△ABC の内心を反転の中心、 内接円を反転円として、△ABC
の外接円を反転変換させたときに出来る円の半径が s/2 となることを示せ。
<解答>△ABCの外接円を、内接円を反転円(中心は内心)として反転変換させるとき、出来る
円の半径を t とすると、
定理−5 の半径の公式から、
t=|s2r/(d2−r2)|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
オイラーの定理から、
r2−d2=2rs・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
(1)、(2) より、
t=|s2r/(d2−r2)|
=s2r/(r2−d2)
=s2r/2rs
=s/2
∴ 反転で出来る円の半径が s/2 となる。
これで I は △DEF の9点円であることが分かります。
この問題は r2−d2=2rs を出させる問題でしたが、s/2 を出させる
問題に改題。r2−d2=2rs を出すのは、下記ページが自然です。 解く人
を煙に巻いてやって、解けないように一工夫する。こんなのは良い問題ではあり
ません。和算は「悪抜きを」しないことには数学になりません。
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