<例題>図のように大円が2個交差した隙間に中円2個と小円4個を容れる。大円半径が一定値
で与えられていて、中円半径を変えるき、小円半径を最大にしたい。このとき中円半径
は幾らにしたらよいか。
<解答>大円、中円の中心を通る直線をx軸、2つの大円の交点を通る直線をy軸とし、大円、
中円、小円の中心を、図のように A、B、C とし、半径を r、x、y とすると、
条件より、A,B の座標は (x,0)、(r、0) で、C の座標を (α、β) とすると、
条件より、中円と小円が外接するから、|BC|=x+y
|BC|2=(x+y)2
(α−r)2+(β−0)2=(x+y)2 ・・・・・・・・・・・・・・(1)
条件より、右側の大円と小円が内接するから、|AC|=r−y
|AC|2=(r−y)2
(α−x)2+(β−0)2=(r−y)2・・・・・・・・・・・・・・・(2)
条件より、左側の大円と小円が外接するから、|AC|=r+y
(α+x)2+(β−0)2=(r+y)2・・・・・・・・・・・・・・・(3)
(1)−(2) −2αr+2αx+r2−x2=2xy+2ry+x2−r2
−2αr+2αx=2xy+2ry+2x2−2r2
−αr+αx=xy+ry+x2−r2
(2)−(3) −4αx=−4ry
α=ry/x
上の式より、−(ry/x)r+(ry/x)x=xy+ry+x2−r2
−(ry)r+(ry)x=x2y+ryx+x3−r2x
−r2y=x2y+x3−r2x
−r2y−x2=x3−r2x
y(x2+r2)=r2x−x3
y=(r2x−x3)/(x2+r2)
上の式より、
dy/dx={(r2x−x3)'(x2+r2)−(r2x−x3)(x2+r2)'}
÷(x2+r2)2
(dy/dx)(x2+r2)2
=(r2−3x2)(x2+r2)−(r2x−x3)(2x)
=−x4−4x2r2+r4
=−{x4+4x2r2−r4}
=−{(x2+2r2)2−5r4}
=−{(x2+2r2)−51/2r2}{(x2+2r2)+51/2r2}
(dy/dx)(x2+r2)2/{(x2+2r2)+51/2r2}
=−{(x2+2r2)−51/2r2}
=−{x2−(51/2−2)r2}
=−{x−(51/2−2)1/2r}{x+(51/2−2)1/2r}
(dy/dx)(x2+r2)2/{(x2+2r2)+51/2r2}{x+(51/2−2)1/2r}
=−{x−(51/2−2)1/2r}
上の式より、0<x<(51/2−2)1/2r のとき、dy/dx>0
x=(51/2−2)1/2r のとき、 dy/dx=0
(51/2−2)1/2r<x<r のとき、dy/dx<0
∵ (x2+r2)2/{(x2+2r2)+51/2r2}{x+(51/2−2)1/2r}>0
以上により、x=(51/2−2)1/2r のとき y は最大となる。
(答) (51/2−2)1/2×大円半径
<解答>大円、中円、小円の半径を r,x,y とし、点は図に示してあるものとする。
条件より、
(MN)S=(MO+ON)S=(MO)+2(MO・ON)+(ON)S
2(OM・ON)=(MO)+(ON)S−(MN)S
=(r−x)2+(r−y)2−(x+y)2
=2r2−2rx−2ry−2xy
OM・ON=r2−rx−ry−xy・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
(GN)S=(GO+ON)S=(GO)+2(GO・ON)+(ON)S
2(OG・ON)=(GO)+(ON)S−(GN)S
=(2x)2+(r−y)2−(r+y)2
=4x2−4ry
OG・ON=2x2−2ry・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
GO:OM=2x:r−x から、
(r−x)・GO=2x・OM
(r−x)(GO・ON)=2x(OM・ON)
0=(r−x)(OG・ON)+2x(OM・ON)
上の式に (1)、(2) を代入、
0=(r−x)(2x2−2ry)+2x(r2−rx−ry−xy)
=(r−x)(x2−ry)+x(r2−rx−ry−xy)
=rx2−r2y−x3+rxy+xr2−rx2−rxy−x2y
=−r2y−x3+r2x−x2y
y(x2+r2)=(r2x−x3)
y=(r2x−x3)/(x2+r2)
以下前の解答と同じです。
座標を使うより、複ベクトルを使った方が、大概は計算の節約になる。それを目
指して複ベクトルを作ったんだから、そうなって当たり前です。それが・・・、何
と・・・、必ずしもそうなるとは限りません。和算家の臍曲がりが、俺に抵抗しあ
がって、困ったもんだなぁ・・・???
イエ、イエ、それは和算家のせいではありませんよ。
ユ−クリトしか無く、微分無しで、和算家はどうして解いたのかしら?
頼りのカミソリ頭脳がありますか・・・???
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