<例題>
<解答>甲円、等円、乙円の半径を r, s, t とし、点は下の図にあるものとする。
条件より、甲円の直径+乙円の直径=直平であるから、
2r+2t=3
r+t=1.5
r=1.5−t・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
条件より、(PQ)S=(PH+HQ)S=(PH)S+2(PH・HQ)+(HQ)S
=(PH)S+2(0)+(HQ)S
=(PH)S+(HQ)S
(r+s)2=(3−r−s)2+{2(ts)1/2}2
∵ 和算にある公式より、|HQ|=2(ts)1/2
r2+2rs+s2=9+r2+s2−6r−6s+2rs+4ts
0=9−6r−6s+4ts
=9−6(1.5−t)−6s+4ts
=9−9+6t−6s+4ts
=6t−6s+4ts
=3t−3s+2ts
ts=1.5s−1.5t・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
条件より、(PO)S=(PQ+QO)S
=(PQ)S+2(PQ・QO)+(QO)S
(r+1,5)2=(r+s)2+2(PQ・QO)+(s+1.5)2
−2s2+3r−2rs−3s
=2(PQ・QO)
−s2+1.5r−rs−1.5s
=PQ・QO
=(PH+HQ)・(QI+IO)
=PH・QI+PH・IO+HQ・QI+HQ・IO
=0+PH・IO+HQ・QI+0
+ =PH・IO+HQ・QI
=−(3−r−s)(1.5−s)+2(ts)1/2×2(1.5s)1/2
∵ 和算にある公式より、|HQ|=2(ts)1/2
|QI|=2(1.5s)1/2
=−(3−r−s)(1.5−s)+4s(1.5t)1/2
=−4.5+3s+1.5r−rs+1.5s−s2
+4s(1.5t)1/2
4.5−6s=4s(1.5t)1/2
1.5(3−4s)=4s(1.5t)1/2
(1.5)2(3−4s)2=16s2(1.5t)
(1.5)(3−4s)2=16s2(t)
=16s(st)
=16s(1.5s−1.5t)
∵ (2)より、ts=1.5s−1.5t
(3−4s)2=16s(s−t)
9−24s+16s2=16s2−16st
9−24s=−16st
=−16(1.5s−1.5t)
∵ (2)より、ts=1.5s−1.5t
=−24s+24t
9=24t
t=9/24=3/8
上の式を(2)に代入、
(3/8)s=1.5s−1.5(3/8)
3s=12s−4.5
4.5=9s
9=9(2s)
2s=9/9=1寸・・・・・・・・・・・・・(答)
計算がゴチャゴチャするように仕組まれた問題のようなぁ・・・?
どうもスッキリ行かない、これが和算です。こんな嫌らしい問題を解けるよう
にはなる必要はありません。無視してもOKです。4,5流の江戸の和算家の数
学に対する見識の低さ(職人魂)を垣間見ることが出来ます。
これでは西洋の数学に対抗出来ません。
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