例 題 


<例題>2点 A、B を通る2本の直線が直交するとき、交点 P はどこにあるか。

<解答>2点 A、B の中点を M とすると、

    条件より、0=PA・PB

          =(PM+MA)・(PM+MB)

          =PM・PM+PM・MB+MA・PA+MA・MB

          =PM+PM・(MB+MA)+MA・MB

          =PM+PM・(◎)+{(−1/2)・AB}・{(1/2)・AB}

          =MP−(1/4)(AB)

       MP=(1/4)|AB|

    上の式より、交点 P は直線 AB の中点を中心とし、半径が |AB|/2 の円周上に

          ある。


<別解>2点 A、B の中点を M とすると、

    条件より、0=PA・PB

          =d(PA)・(PB)+d(PB)・(PA)

          =d(PM)・(PM+MB)+d(PM)・(PM+MA)

          =d(PM)・PM+d(PM)・MB+d(PM)・PM+d(PM)・MA

          =2・PM・d(PM)+d(PM)・(MB+MA)

          =2・PM・d(PM)

          =d(PM)

         c=PM

    上の式より、交点 P は直線 AB の中点を中心とする円周上にある。

ベクトルにも自由に微分が使える時代が来るのを期待をしつつ・・・!!! 現在の数学では dx、dy は dy/dx でないと無意味です。 そこから一歩前に進みましょう。

<例題>座標平面上に原点 O,点 A(0,1) をとり、次の条件が成立する時、点 P はどん

    な図形を描くか。

    1)(OA+OP)・(OA−OP)=0

    2)(OA+OP)・(OA−OP)=0

    3)21/2(OA・OP)=|OP|

<解答>1)条件より、0=(OA+OP)・(OA−OP)

            =(OA)−(OP)

            =1−(OP)

        (OP)=1

      上の式より、点 P は原点を中心に半径 1 の円周上にある。


    2)条件より、      |OA+OP|=|OA−OP|

                 (OA+OP)=(OA−OP)

        (OA)+2(OA・OP)+OP)=(OA)−2(OA・OP)+(OP)

                2(OA・OP)=−2(OA・OP)

                4(OA・OP)=0

                  OA・OP=0

      上の式より、点 P は原点を通り、OA と直行する直線上にある。


    3)条件より、 21/2(OA・OP)}=|OP|

               2(OA・OP)=(OP)

      OP=(x,y) とおくと、

          2{(0,1)・(x、y)}=(x,y)
    
                   2y=x+y

                    0=x−y

                     =(x−y)(x+y)

      上の式より、点 P は x−y=0 or x+y=0 で表される直線上にある。


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