<例題>AD//BC,|AB|=5,|BC|=7,|CD|=6,|DA|=4 である四角形ABCD
の面積を求めよ。
<解答> AB+BC=AD+DC
(AB+BC)S=(AD+DC)S
ABS+2(AB・BC)+BCS=ADS+2(AD・DC)+DCS
上の式に |AB|=5,|BC|=7,|CD|=6,|DA|=4 を代入、
52+2(AB・BC)+72=42+2(AD・DC)+6S
74+2(AB・BC)=52+2(AD・DC)
2(AB・BC)=2(AD・DC)−22
AB・BC=AD・DC−11
={(4/7)・BC}・(DA+AB+BC)−11
=(4/7)(BC・DA+BC・AB+BC・BC)−11
=(4/7)(−4×7+BC・AB+7×7)−11
=(4/7)(BC・AB)−16+28−11
=(4/7)(BC・AB)+1
AB・BC=7/3
(AB・BC)2+(AB*BC)2=|AB|2|BC|2 から、
(AB*BC)2=|AB|2|BC|2−(AB・BC)2
=25×49−(7/3)2=49×224/9
BA*BC=7×4×(14)1/2/3
上の外積の値から、
s(四角形ABCD)=(1/2)×(BA*BC)+(1/2)×(DC*DA)
2s(四角形ABCD)=BA*BC+DC*DA
=BA*BC+(DA+AB+BC)*{(4/7)・CB}
=BA*BC+(4/7)(AB*CB)
=BA*BC+(4/7)(BA*BC)
=(11/7)(BA*BC)
=(11/7)×7×4×(14)1/2/3
=(44)×(14)1/2/3
s(四角形ABCD)=22×(14)1/2/3・・・・・・・・・・・・(答)
ユークリット幾何学で解こうとすると、答えに繋がる補助線を見つける必要が
あるが、ベクトルならばその必要が無く計算だけで済ませる。「だから、簡単に
なる」とは限らない。我々はこれをデカルトの解析幾何学で十分に経験済みであ
る。有効な補助線を発見出来れば、ユークリット幾何学の方が速い。この問題で
は「A を通り DC に平行な直線と BC との交点を E とする」が有効。
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