<例題>AD//BC である台形ABCD の辺 AD、BC の中点を E,F とし、EF の中
点を O とするとき、 O を通り、辺 AD,BC と交わる直線は台形ABCD の面
積を2等分することを示せ。
<解答>条件取り、辺 AD、BC の中点を E,F であるから、、
AE=ED, BF=FC
s(□ABFE)=s(□EFCD)・・・・・・・・・・・・・・・(1)
△OEP と △OFQ において、
∠OEP=∠OFQ ∵ 平行線の錯角
∠EOP=∠FOQ ∵ 対頂角
|OE|=|OF| ∵ 条件より、O は EF の中点
上の式より、一辺の長さと両端の角の大きさが等しいから、
△OEP≡△OFQ
s(△OEP)=s(△OFQ)・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
(1)、(2) より、
s(□ABFE)+s(△OEP)ーs(△OFQ)
=s(□EFCD)−s(△OEP)+s(△OFQ)
∴ s(□ABQP)=s(□PQCD)
ベクトルは道具としては良過ぎるので、色々な証明法があり、これがあだ花と
なり、大変な遠回りに陥ることがあります。過ぎたるは及ばざるがごとし。要注
意です。リンク先の証明は、上の証明をベクトルを使って書き換えたものです。
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