定理−1 


<定義−1>OP=(k/|OQ|)・OQ  によって定まる点 Q から点 P への変換を反転変換

      と言いい、O を反転の中心、半径 k の円を反転円と言う。 


<定理−1>

    1) |OP|×|OQ|=k、arg(OP)=arg(OQ)  

    2) OQ=(k/|OP|)・OP

<証明>1)を示す。

      定義−1 から、OP=(k/|OQ|)・OQ

             |OP|=(k/|OQ|)|OQ|

          |OP||OQ|=(k/|OQ|)|OQ||OQ|=k

          |OP||OQ|=k

          (k/|OQ|)>0 より、

            arg(OP)=arg{k/|OQ|)・OQ}=arg(OQ)

            arg(OP)=arg(OQ)


    2)を示す。

      定義−1 から、OP=(k/|OQ|)・OQ

           OQ=(|OQ|/k)・OP・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)

      1)より、|OP||OQ|=k

           |OP||OQ|=k

           |OQ|/k=k/|OP|

      上の式を(1)に代入、

           OQ=(k/|OP|)・OP

 数学の本では、1)が定義です。反転変換は複ベクトルが無い時代に誕生 した数学であるから、これしかなかった。誰が、どう見ても「変換式」の感 じがしないが、まぁ・・・。妥協せざるを得なかったのでしょう。    
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