<定理−2>
1) 点 Q(反転円の内部にある)を通り、直線 OQ に直交する直線と反転円の交点を
A とするとき、直線 AP は反転円に接する。
2) 点 Q(反転円の外部にある)を通り、反転円と接する点を A とすると、 AQ と
OP は直交する。
<証明>定理−1より、|OP|×|OQ|=k2
条件より、|OA|2=k2
上の式より、|OP|×|OQ|=|OA|2
|OP|:|OA|=|OA|:|OQ|
∠POA=∠AOQ
上の式より、 △POA∽△AOQ
△POA∽△AOQ から、
∠AQO=π/2 ⇒ ∠PAO、直線 AP は反転円に接する。
∠PAO=π/2 ⇒ ∠AQO、AQ と OP は直交する。
この証明はユークリット幾何学です。この定理の証明はユークリットを使
うのが最適ですから、どうしてもこうなります。ここは複ベクトルを使うペ
ージですから、少々無理をして、ベクトルを使った証明を追加しましょう。
<証明>1)を示す。
定理−1より、|OP|×|OQ|=k2=|OA|2・・・・・・・・・・・・・(1)
AO・AP=AO・(AO+OP)
=|OA|2+AO・OP
=k2+AO・OP ∵(1)より、
=k2+(AQ+QO)・OP
=k2+AQ・OP+QO・OP
=k2+0−k2 ∵ PA⊥OQ
=0
AO⊥AP
上の式より、直線 AP は反転円に接する。
2)を示す。
定理−1より、|OP|×|OQ|=k2=|OA|2・・・・・・・・・・・・・(1)
OQ・AP=OQ・(AO+OP)
=OQ・AO+OQ・OP
=OQ・AO+k2
=OQ・AO+k2
=(OA+AQ)・AO+k2
=−(OA)2+AQ・AO+k2
=−k2+0+k2
=0
OQ⊥AP
上の式より、直線 AP と OQ は直交する。
複ベクトルを使いすれば、良い証明になるとは限りません。
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