<定理−6>
1) 反転円は反転変換で移動しない。
2) 反転円と直交する円は反転変換で移動しない。
3) 反転円と外接する円は、反転変換で反転円と外接する円に移動する。
(内接も OK です)
<証明>1)を示す。
反転変換によって、点 Q が点 P に移るとする。
定義−1 から、OP=(k/|OQ|)2・OQ
点 Q が反転円上にあるとき、|OQ|=k
上の式より、 OP=(k/k)2・OQ
=OQ
∴ P は Q と一致するから、反転円は反転変換で移動しない。
2)を示す。
反転変換によって、点 Q が点 P に移るとする。
定理−1 より、|OQ||OP|=k2・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
反転円と変換される円の交点を T、直線 PQ と 変換される円周の交点を
P' とすると、方べきの定理より、
|OQ||OP'|=|OT|2=k2・・・・・・・・・・・・・・・(2)
(1)、(2) より、|OQ||OP|=|OQ||OP'|
|OP|=|OP'|
上の式より、P と P' は一致するから、点 P は点 Q を通る円周上にある。
∴ 反転円に直交する円はその円自身に移る。
3)を示す。
省略
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